東日本大震災・東京電力福島第一原発事項から10年目を迎え、コンシューマーズ京都では、理事会において下記のメッセージを決議しました。
東日本大震災・東京電力福島第一原発事故10年目のメッセージ
2011年3月11日14時46分、東日本を中心にマグニチュード9.0の大地震が発生し、それによる巨大な津波が人々の暮らしを無残に破壊しました。この様子は発達した情報映像通信網によってリアルタイムで世界に伝わり、大きな犠牲とともに私たちは多くの教訓を得ました。しかしながら、10年が経過しましたが、その復興は遅々として進んでいません。未だに、住居や働く場がもとに戻っていない方が多数おられます。
また、地震・津波という自然災害による被害にとどまらず、東京電力福島第一原発事故が人々に大きな禍根を残しました。原発は安全に稼働されていると政府や電力会社から聞かされてきましたが、安全の根拠は極めて曖昧であり、今後もさらに規模の大きい「想定外」の事故が起こる危険性はじゅうぶんにあります。
東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から10年が経過し、NPO法人コンシューマーズ京都は政府に対して以下の要望をいたします。
- 放射能汚染から避難されている方々の想いに寄り添い、くらしの再建に責任を持ってください。
- 今後30年以内に高い確率で巨大地震が発生すると予測されています。1日でも早く原子力発電所を停止してください。稼働停止中の原発を絶対に再稼働させないでください。
- 現在見直しが進んでいるエネルギー基本計画においては、集中電源方式から分散型電源方式に切り替え、環境負荷の少ない持続可能な自然エネルギーの開発を急務としてください。